アジアと英語

 アジアは経済成長が著しく、中国と韓国をはじめ、様々な国の英語事情は日本に先んじています。英語教育への投資は日本でも増え始めていますが、ASEAN諸国の後塵を拝していることは間違いありません。アジア諸国における英語の事情について触れてみたいと思います。

 某社の英語能力指数によれば、アジア地域で英語力が傑出している国はシンガポール、マレーシア等です。意外にも韓国は日本と同レベルになのだそうです。中国はさらに下位に甘んじており、東アジアの国々は揃って英語が苦手だと言えます。他方、著しく得点を伸ばしている新興国がインドやヴェトナムです。これらの国々は経済成長のトップランナーでもあり、今後もレベルが高まると考えてよいでしょう。

 英語教育が発展している国々には共通した特徴があります。第一に教育のスタートが早いこと、第二に講師の質が高いこと、第三に英語使用の実践の場が生活に根付いていること、第四に英語習得のインセンティブが職や人生に関わること、が挙げられるのですが、いずれもシンガポールやマレーシア、ヴェトナムの現況を見れば頷けます。中国や韓国もこれら東南アジア諸国に倣い、早期の英語教育に力を入れています。韓国では90年代に英語学習開始の学年を下げ、コミュニケーション重視型の教育を取り入れました。最近重い腰を上げて小学校に英語教育を導入した日本とは雲泥の差があります。韓国の地方には「英語村」が設けられ、そこでは子どもが英語に慣れるための施設が運用されています。フィリピン留学も盛んです。また中国も2000年代初頭には小学校の英語教育を始めました。都市部と農村部とではまだまだ教育の機会に差があることがたびたび問題視されますが、オンライン教育がその差を埋めるだろうと期待されています。