その他の違い

 スペルが異なる単語があるので注意を要します。「colour(英)とcolor(米)」、「centre(英)とcenter(米)」、「memorise(英)とmemorize(米)」等はよく知られています。また用いる単語そのものが異なるケースもあります。日本人はその違いを意識せずに和製英語して使っていますが、「holiday(英)とvacation(米)」、「garden(英)とyard(米)」、「pharmacy(英)とdrugstore(米)」等は覚えておくとよいでしょう。

さらには一部の文法まで異なっています。最たる例は「have」でしょう。イギリスでは完了形を使うのが一般的ですが、アメリカでは過去形で済ませてしまうこともよくあります。さらに時刻・時間表現にも差が見られます。イギリスではquarterやhalfを用いて複雑に表現しますが、アメリカは日本と同様、単純に表現します。

意外に思われるかもしれませんが、イントネーションの違いも存在します。日本人には馴染みがないのも当然で、学校でアメリカ英語に慣れ親しんだ日本人は、疑問文のライズ・イントネーションが当然だと認識していますが、イギリスでは下がり口調も珍しくありません。

 このように細かく探索するときりがないくらい、たくさんの違いが認められます。ですか特徴を簡単に形容することはできないのですが、アメリカ英語に比べればイギリス英語は堅苦しい英語だと言えます。あなたが世界を股にかけて活躍するつもりなら、馬鹿にされたくない、ネイティブにも一目置かれたい、などと考えることでしょう。そういう方にはイギリス英語をお薦めします。時には上流階級の人や社会的地位の高い人ともコミュニケーションをとる必要がある以上、イギリス英語は知性の面で穴のない言語だと言えます。ただイギリス英語至上主義に徹しても、融通の利かない人だと思われるでしょう。実際オーストラリアやニュージーランドでもアメリカ英語は自然に使用されています。裏を返せば語学初心者ほどアメリカ英語が向いているのです。